Twitchで配信する方法とは?必要な機材やTwitch配信をする際の注意点を紹介

Twitchはゲーム実況やライブ配信のカテゴリで、人気急上昇中のプラットフォームです。多くのクリエイターが活躍する場として注目されていますが、「始め方がわからない」「どんな機材が必要なのだろう」と疑問を持つ人も多いかもしれません。

この記事では、Twitch配信を始めたい配信者の方に向けて、必要な機材から具体的なセットアップ方法、さらに知っておくべき注意点まで、配信の第一歩を踏み出すのに必要な情報を解説します。

ゲーム配信プラットフォーム「Twitch」とは

Twitchはゲーム実況を中心としたライブ配信プラットフォームです。2011年に設立され、2014年にAmazonによって買収されました。現在では世界中で数百万人のクリエイターが配信を行い、毎日数千万人の視聴者がコンテンツを楽しんでいます。

また、高いカスタマイズ性やコミュニティ機能も人気の理由となっています。配信画面のレイアウトやアラート、チャットボットなど、自分だけの配信スタイルが作りやすいです。コミュニティ機能では、チャットを通じて視聴者と直接コミュニケーションをとることができ、サブスクリプションやビッツ(投げ銭)などの収益化機能も充実しています。

どのようなゲームを配信すれば良いか、Twitch配信におすすめのゲームはこちらで紹介しています。

Twitch配信を始めるために必要な機材

Twitchで配信を始めるには、以下の機材が必要です。

Twitchアカウント

まずはTwitchの公式サイトでアカウントを作成します。メールアドレスやSNSアカウントを使って簡単に登録できます。

配信に使うデバイス

配信するコンテンツによって必要なデバイスが変わります。

PCゲームを配信する場合は、ゲームのほか配信ソフトやDiscordも並行して動かす必要があります。スペックはCPUがIntel Core i7以上、メモリが16GB以上、GPUがRTX 4060 Ti 以上などがおすすめです。

PS5やNintendo Switchで販売されているゲームを配信する場合は、PCのほかに対象のゲーム機本体が必要です。

キャプチャーボード

ゲーム機の映像をPCに取り込むために必要な機器です。人気のモデルとしては、「AVerMedia LIVE GAMER EXTREME 3 」「Elgato Game Capture HD60 X」などがあります。

配信ソフト

配信画面のレイアウト設定や配信の開始・終了を管理するソフトウェアです。人気の配信ソフトとして以下の2つがあげられます。

OBS Studio

完全無料のオープンソース定番ソフトで、豊富なプラグインによる機能拡張が可能です。リソース消費が少なく軽量である反面、設定の自由度が高いため初心者には少し複雑に感じるかもしれません。

また、Windows、mac OS、Linuxなど複数のOSに対応しているのも魅力です。

Streamlabs OBS

OBS Studioをベースに初心者向けの機能を追加したソフトです。基本機能は無料で利用でき、テーマやオーバーレイが豊富で、見た目の設定が簡単に行えます。

アラートボックスやチャットボックスなどの機能が標準搭載されており、セットアップウィザードで初期設定を簡単に完了できるのが特徴です。

ただし、OBSと比較するとコンピューターのリソースをより多く使用するため。スペックの低いPCでは動作が重くなる可能性があります。

マイク

音声はライブ配信において非常に重要です。配信用のマイクとして特におすすめのUSBコンデンサーマイクを2つ紹介します。

Blue Yeti Nano

Blue Yeti Nanoは、配信初心者に最適なUSBマイクです。パソコンに直接接続するだけですぐに使用できる手軽さが大きな魅力です。単一指向性と無指向性の2つの指向性モードを切り替えられるため、一人での配信から複数人での会話まで幅広い用途に対応できます。

加えて、直感的でわかりやすい操作性も初心者にとって大きなメリットです。さらに、コンパクトなサイズで設置スペースを取らず、持ち運びも容易なため、様々な配信環境で活躍するでしょう。

HyperX QuadCast S

HyperX QuadCast Sは、配信の質をワンランク上げたい中級者におすすめの高性能USBマイクです。マイク本体に防振・耐衝撃マウントが内蔵されているため、机を叩いたときなどの振動ノイズを効果的に軽減できます。

ステレオ・無指向性・カーディオイド・双方向の4つの極性パターンから選ぶことができるため、あらゆる配信シーンに対応可能です。また、タップするだけでミュート操作ができるセンサーやマイクの状態をLEDで視覚的に確認できる機能も搭載しており、配信中のストレスを軽減できます。

Twitch配信を始める方法

ここでは、実際にTwitch配信を始める方法について紹介します。

1. Twitchに登録する

Twitch公式サイトにアクセスし、右上の「登録」ボタンをクリックします。メールアドレス、パスワード、ユーザー名を入力します。

2. OBS StudioでTwitchと連携する

メニューにある「設定」から「配信」を選択し、「サービス」を「Twitch」にしましょう。

「アカウント接続」の表示が出てくるので、Twitchに登録したアカウント情報を入力します。

3. シーンの作成をする

「シーン」欄の「+」ボタンをクリックして新しいシーンを作成します。「ソース」欄の「+」ボタンをクリックすると、ゲームキャプチャやウィンドウキャプチャ、映像キャプチャデバイスなどを追加することができます。

4. 配信を開始する

ここまで設定し終わったら、「配信開始」をクリックするとOBS Studioを通してTwitchでの配信を開始することができます。

PCでTwitch配信を行う際には、今回紹介した「OBS Studio」の他に、「XSplit Broadcaster」や「Streamlabs OBS (SLOBS)」などのソフトを使用して行うことが多いです。

また、Twitch配信はスマホでも行うことができますが、スマホでプレイできるゲームのみ配信可能な点に注意が必要です。PCゲームやSwitchなどのゲーム画面を配信するにはPCが必要になります。

Twitch配信を始める際の注意点

以下では、Twitch配信を始める際の注意点について紹介します。Twitchにはコミュニティガイドラインが設けられており、違反するとペナルティの対象となるので、注意しなければなりません。

ヘイト関連行為や嫌がらせ行為

ヘイト関連行為や嫌がらせ行為は厳しく取締られており、差別的な発言や特定の個人・グループへの攻撃的な言動、個人情報の暴露などは即座にペナルティの対象となります。

デジタルミレニアム著作権法

権利者の許可なく音楽や映像を使用する行為、他の配信者のコンテンツを無断で使用する行為はデジタルミレニアム著作権法に基づく対応の対象となります。ゲームのプレイ映像は一般的に配信可能ですが、ゲームに含まれる音楽については著作権で問題になることがあるため注意しましょう。

同時配信

Twitchで配信したコンテンツは、24時間は他のプラットフォームで公開できないというルールがあります。この規定に違反すると、パートナー・アフィリエイトの資格を失う可能性があるため、複数のプラットフォームで活動している場合は十分に注意する必要があるでしょう。

最初は自分のTwitch配信スタイルを見つけましょう

Twitch配信は手軽に始めることができます。必要な機材を揃え、配信ソフトの基本設定を行えば、あとは配信ボタンを押すだけで世界中の視聴者とつながることができます。

初めは視聴者が少なくても焦らず、まずは自分が楽しめるコンテンツを配信し続けることが大切です。配信を重ねることで、自分のスタイルを見つけていくのが良いでしょう。

「話のタネ カタログ」では、ライブ配信や音声配信に使える企画アイデアを多数紹介しています。ゲーム配信を盛り上げたいけれど企画が思い浮かばないといったお悩みがある配信者は、ぜひ参考にしてみてください。